今年の8月15日のエントリーのために、2月の北海道遠征でこのトーチカを撮りに寄った
かなり遠回りになる道のりで、帰りのフェリーの時間ギリギリもしくは乗り遅れる危険性もあったのだが
無理をしてまで撮りにゆく価値があると思い立ち寄ったのだった
何のために・・・?
どこかの雑誌に取り上げてもらうわけでもなく・・・新聞社に取り上げてもらうわけでもなく・・・
しいて言うならブログの記事にするため・・・であろうか
もちろんライフワークとしての取り組みでもあるのだが・・・
決して大人気ブログとは言えないけれど・・・決して有名フォトグラファーとは言えないけれど
こうして「戦争」と言う事に対しフォトグラファーとして向き合っている事を発信できたなら・・・
そんな気持ちで現場に向かったのだった
現場は厳冬2月の北海道、吹きさらしの海風が吹いていた・・・
第二次世界大戦当時に作られたトーチカが静かに横たわっていた
このトーチカは実際には使われることのなかったトーチカだった・・・と、このトーチカを作った方が仰っていた
というのも、このトーチカの撮影をするにあたって現場に向かって走っていたところ
二頭の馬と眼が合ったのだった
その馬に誘われるようにシャッターを切ろうとしていたところ
この馬を飼育している方が
「もっと近くで撮ったらどうだい?」
と声をかけてださった
ならば・・・と思い
遠慮なく近くで撮らせていただいた・・・その後、少々の世間話の後この地へ訪れた目的を告げた
すると・・・なんと今回冒頭で撮影したトーチカを作るにあたって実際作業を手伝ったという方であった
その方から、当時の貴重なお話を伺うことが出来た
作った当時、この大樹町近辺にも何回かの空襲がありたくさんの方が亡くなったことを話してくださった
そして、当時のことを知っている生き残りは・・・もう自分を含めて2人だけになってしまったことも話してくださった
大樹町のトーチカは、海岸に見えているだけでも結構な数があるのだが
この方の、話を聞くと未だ埋もれているトーチカが結構な数あるとのことだった
その、埋もれているトーチカを最近また発掘しようとする動きがあることも教えてくださった
そのトーチカの中である
トーチカの中はクランク状になっており中に入ると
こうしてすぐ右に曲がり
さらに左に曲がると・・・
このような狭い空間が待っている
さらにこの小さな覗き穴から銃火器を構えて発射する・・・
実際使われることはなかったとはいえ・・・中に入ってあまり気持ちの良いものではなかった・・・
もし・・・長引いていれば、あの狭いトーチカの中に入って戦っていた人がいたのかもしれない
そう思うと・・・ゾッとした
2009年未曾有の不況が世界を襲っている・・・不況は戦争を引き起こすきっかけになりかねないと
TVでコメンテータの学者様が言っていた・・・所謂13年戦争もそういったことがきっかけの一つだったと言っていた
しかし、僕は同じことは起こして欲しくないと強く願っている
戦争遺跡が「遺跡」ではなくなってしまうような事は2度と起こって欲しくないと強く願っている
すみません多忙期に入りましたm(_)mコメントは全て読んでいますがお返事が出来なくなりそうです
人気blogランキングへ参加しています←どうか応援のクリックをお願いします!m(_)m
もう一つのブログ クルマばっかりの写真ブログ「The Cars」もよろしく^^
Check another blog "The Cars" for more car photos...thanks!!